災害時にケータイ「自動オン」…被災地へ情報配信
総務省は、テレビの地上デジタル放送の電波を活用し、地震や水害などの災害が起きた時に、電源が切れている携帯電話のスイッチを自動的にオンにして、警報音などで急を知らせるシステムの開発に乗り出す。
端末には、災害の状況や避難勧告、避難経路など被災者向けのデータを送り、的確な避難や被害の拡大防止に役立てる。2005年度中に実証実験を始め、数年以内に実用化する考えだ。
実験は、06年4月からサービスが始まる携帯端末向けの地上デジタル放送「ワンセグ」の試験電波を使って札幌市内で行う。
放送局から、遠隔操作で電源を入れる信号を発信すると、信号を受信できる携帯端末のスイッチが自動的に入る仕組み。対応端末は、地上デジタル放送を視聴できる端末をベースに開発する。
実験では、電源を入れた際に、どのような音や振動を出せば効果的に持ち主に気付いてもらえるかや、ポケットやカバンの中の携帯電話でも電源が入るのかなどを確かめる。
自動車や電車での移動中の通信状態など、実用化に向けた検証も行う。
テレビ電波は、電話のように災害直後の回線混雑で通じにくくなることがなく、被災地向けに確実に避難情報などを伝えられる利点がある。
(読売新聞) - 12月18日15時59分更新
輻輳に悩まされることなく情報が送れるのは素晴らしい。このシステムが進んで、もっと防災に役立つサービスが出てくることを期待します。
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