火災旋風

火災旋風とは、大規模な火災のときにしばしば発生する、炎や火の粉、煙、有毒ガスをはらんだ竜巻のようなものです。戦争中の空襲時にも、多数発生しています。阪神淡路大震災時の神戸市内でも、消防士が目撃したとの証言もあるようです。関東大震災時の火災旋風が起きた原因は、コの字型に発生した火災に特定方向から風が吹き、渦が発生しやすくなったこと、渦が発生するのに必要な風がふいていたこと。近くに隅田川があって、川上と陸地では横方向の風に強弱があるので、その強弱が渦の発達を促進した可能性がある。と考えられています。しかし、火災旋風が何処でおきるのかは今の研究レベルでは解明されていません。その為、東京都の被害想定では、火災旋風による被害は含まれていません。また、避難場所の安全性に対する評価にも考慮されていません。考慮に入れると、安全な避難場所がなくなってしまうからです。但し、強い旋風が発生しても、周りに耐火建物など燃えにくいものがあれば、活動が弱まると考えられているようです。
晒EXT

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